内蔵HDDを外付けHDDのように使用することができるHDDケース。
しかしHDDケースにはさまざまな種類があり、どのようなHDDケースを選べば良いのかわからない方も多いと思います。
そこでこの記事ではHDDケースの種類の特徴などに解説していきます。
おすすめのHDDケースも紹介していくので、HDDケースが欲しい方はぜひ参考にしてみてください。
HDDケースとは?
ここではHDDケースの基本情報について解説していきます。
以下の項目に沿って解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
- HDDケースの概要
- 使用のメリット・デメリット
- HDDケースの価格帯
- こんな方におすすめ!
HDDケースの概要
HDDケースとは、内臓HDDを外付けHDDのように使用することができるパソコンの周辺機器になります。
パソコンの領域が減ってきて、増やしたいという人には重宝する周辺機器です。
ゲームカセットみたいに、HDDを抜き差しするだけで入れ替えができるところが特徴です。
「外付けHDDのように」とありますが、それでは外付けHDDを最初から使用すればいいのではないかと思う人も多いと思います。
HDDケースは外付けケースと違った利用をすることができるのです。
使用のメリット・デメリット
HDDケースのメリットの一つ目は、CPUやメモリーが壊れて、起動しなくなったパソコンのデータが抜き出せることです。
パソコンの中には大切な写真や動画があった。なんて人にはとても重宝します。
HDDケースのメリットの二つ目は、パソコンを買い換えた場合、古いパソコンのHDDが使えるので安価に領域拡大できることです。
HDDケースの金額はそれぞれですが、どれもHDDよりも安いものばかりなので、HDD代が浮くということは安価に領域拡大できます。
HDDケースのデメリットは、HDDの故障リスクが上がることです。
HDDケースの種類はいろいろありますが、むき出しになっているものが多く、裸でおいておくとHDDにゴミやほこりが付着し故障のリスクが高まります。
HDDケースの価格帯
安いものは1,000円程度からあり、高いものだと25,000円程の高価なものまであります。
ここまで価格差があると、どれがいいのかわからないですよね。
しかし、実際はどれがいいとは言い切れません。
使用用途によって、変わってくるからです。
用途以上のものを高額で購入してしまってはオーバースペックになってしまい機能を最大まで使いこなすことは出来ません。
1,000円程度のHDDケースだと、HDDは一つでむき出しな上に、冷却機能はついていないものが多いですが、25,000円となると4つのHDDが同時に接続できたり、BOXに収納するタイプで誇りが付きにくく、冷却機能も高いものがあります。
初めてHDDを使ってみたいという人は、2,000円前後のものをおすすめします。
こんな方におすすめ!
パソコンにSSDだけしか搭載していないという人におすすめです。
特にノートパソコンはSSDだけというものが多いです。
512GBが搭載されていても、録画したり、写真を取り込んだらすぐにいっぱいになってしまいます。
SSDもたくさん入れてパンパンになると、パフォーマンスが落ちて性能を出し切ることが出来ません。
そのため、SSDだけしかない!という人はHDDケースを利用すると、手軽で安価に容量を増やすことが出来るのです。
HDDケースの使用例
使用例で一番多いものはやはり、領域拡大でしょう。
特に動画はとても容量が大きいですし、一眼レフで撮影した写真なんかも容量がとても大きいです。
趣味でコレクションしている人には1TBですら、容量が小さいのではないでしょうか。
次に、故障したパソコンからデータを抜き取れる場合があります。
写真や動画には思い出があるとても大切なものです。
ある日いきなり、パソコンが起動しなくなった。
といった場合にもHDDケースにHDDを入れて、別のパソコンに接続するとデータが抜き取れたりします。
HDDケースの種類
HDDケースには以下の3つの種類があります。
ここではそれぞれの特徴やどのような方におすすめなのかについて解説していきます。
- ケースタイプ
- クレードルタイプ
- アダプタータイプ
ケースタイプ
主にHDDをケースに入れて外付けHDDにようにするタイプです。
ケースタイプは価格帯の幅が非常に広く、1,000円から25,000円程度です。
HDDをすべて覆うタイプで、耐久性が高いのが特徴です。
大きさは小さいものから、かなり大きいものまであります。
両極端ですが、手軽にHDDを持ち歩きたい人と、データを巨大倉庫のように家においておきたい人におすすめです。
ケースタイプは自分で組み立てする必要があるものもあるので、購入する際は確認しておくのがいいでしょう。
クレードルタイプ
見た目はトースターに似ています。
穴が空いている部分にカセットの用量で上からさしたり、抜いたりするだけでとても簡単に着脱可能できるのが特徴です。
3,000円程度から10,000円以下で購入するこが出来ます。
持ち運びには向いていませんが、たくさんHDDを持っている人におすすめです。
動画用HDD、写真用HDD、仕事用HDDのように、用途ごとに差し替えて利用できるので、どこになにをしまったか忘れたなんてなりにくく、管理しやすいです。
アダプタータイプ
非常にコンパクトにしまっておくことが出来る、配線のみで構成されているタイプです。
価格は1,000円以下のものから3,000円程度と非常に安価です。
他のHDDはAC電源を必要とするものが多いのに比べて、アダプタータイプはさすだけととても手軽に接続できるのが特徴です。
ただし、HDDは固定されているわけでもなく簡単に抜けてしまったり、すべてがむき出しになっていることもあり、利用時間や回数が少ない人におすすめです。
古いパソコンからデータを抜き出すような作業に向いています。
サイズで選ぼう!
HDDケースには以下の2つのサイズがあります。
ここではそれぞれの特徴について解説していきます。
- 3.5インチ
- 2.5インチ
3.5インチ
主にデスクトップやサーバー機に利用されることが多いタイプで、2.5インチと比較すると性能は3.5インチの方が高いです。
ノートパソコンには収納スペースが無いので外付けで利用する必要があります。
性能を重視するなら3.5インチがいいでしょう。
2.5インチ
主にノートパソコンで使用されていることが多いタイプで3.5インチと比較すると、2.5インチの方が小さく、低電力です。
また耐久性に優れていることもメリットです。
HDDケースをよく持ち運ぶという人におすすめです。
HDDの規格をチェック!
HDDケースには以下の2つの規格があります。
ここではそれぞれの特徴について解説していきます。
- SATA
- IDE
SATA
SATAとは、転送方法の種類です。
一本の平な配線で、挿し口は「L」のような形をしています。
2000年を過ぎたあたりからIDEから変わり、現在ではSATAが主流になっております。
IDEと比較すると、転送速度がかなり早いのが特徴です。
IDE
IDEとは、2000年まで主流だったデータの転送方法です。
現在、購入するHDDはほとんどがSATA方式でIDEを見たことが無い人も多いのではないでしょうか。
SATAのように一本の配線ではなく、5cmくらいのベルト状の配線で接続されます。
機能性で選ぼう!
ここではHDDケースの機能性について解説していきます。
以下二つの機能性を解説していくので、HDDケースを購入しようとしている方は参考にしてみて下さい。
- RAID機能
- クローン機能
RAID機能
RAID機能とは、複数HDDをつなげているときに出来るデータの書き込み方法の一つです。
一昔前では、サーバー機でよく聞く用語でしたが、現在では簡単にできるようになりました。
RAIDといっても何種類かあって、データを分散して書き込むことで書き込み速度をあげたり、複数あるHDDに同じデータを書き込むことで書き込みの信頼性を上げたりすることができます。
この機能は膨大なデータを取り扱って作業を高速化したい人や、もしHDDが壊れたら怖いからもう一つのHDDにも保存しておこうって人におすすめです。
クローン機能
クローン機能とは、パソコンで操作することなく、HDDのデータをまるごとそっくりもう一つのHDDに移すことができます。
クローン機能はデータのバックアップとは少し違います。
HDDを新しいものと入れ替えても、OSが入っていないのでバックアップは機能しません。
クローンはパーティションなども同じように作られ、HDDをそのまま入れ替えても使用することができます。
ハードディスクが壊れそうだから、新しいのに交換しようという人におすすめです。
ファンは必要?
HDDケースにファンはあるにこしたことはありません。
HDDは意外にも発熱が多いからです。
ただし、HDDケースでファンレスのものはアルミで作成されているものが多く、放熱しやすくなっています。
使用時間が少なかったり、2.5インチで消費電力が低いものはそこまでファンを必要としませんが、3.5インチで常に使用していて、2個3個HDDをつける場合はファンが必須です。
HDDから出た熱が排熱されないと、中身の経年劣化が早くなり寿命が短くなります。
【ケースタイプ】HDDケース人気おすすめ5選!
Inateck 2.5型 USB 3.0
Inateck 2.5型 USB 3.0の仕様・製品情報
サイズ | 厚さ9.5mm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ |
収納可能数 | 1台/最大2TB |
Inateck 2.5型 USB 3.0のおすすめポイント3つ
- とにかく安い
- シンプルでコンパクト
- 工具がいらない
Inateck 2.5型 USB 3.0のレビューと評価
良い評価では、プラスチック製だけど、安っぽく感じないといった外観に満足しているものや、一瞬で着脱可能でかなり便利!といった内容が見受けられました。
悪いレビューでは、初期不良だった。接続部分がグラグラする。といった製造部分に不満の声が上がっていましたが、機能面では特に悪い声は上がっていませんでした。
初期不良だけでなく、グラグラするといった問い合わせに、迅速に交換品を送るなど安心できるお店ですね。
UGREEN 2.5/3.5インチ
UGREEN 2.5/3.5インチの仕様・製品情報
サイズ | 28.4×12.6×6.2cm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 3.5インチ |
収納可能数 | 1台/最大16TB |
UGREEN 2.5/3.5インチのおすすめポイント3つ
- 許容用量が多い
- 3.5インチ対応
- 工具不要簡単着脱
UGREEN 2.5/3.5インチのレビューと評価
良い評価では、シンプルで使いやすいや、2.5インチのHDDケースでは出来なかった80GBのデータ転送がこれで解決出来た、速度も申し分ないといった声がありました。
悪い評価では、蓋が固いといった声や、ACアダプターが独立しているので、電源の消し忘れがあったといった声がありました。
レビューを確認していると、蓋の開け方にはコツがあるようですので注意が必要です。
パソコンの電源を切ると、同時に電源が落ちるHDDケースもあれば独立しているものもありますので、こちらも注意すればいいでしょう。
Yottamaster (4Bay)
Yottamaster (4Bay)の仕様・製品情報
サイズ | 136×252×137.5mm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ、3.5インチ |
収納可能数 | 4台/最大16TB×4 |
Yottamaster (4Bay)のおすすめポイント3つ
- 排熱ファン有
- 4台まで接続可能
- 過電流や短絡・漏電から保護
Yottamaster (4Bay)のレビューと評価
良い評価では、HDDが4つも収納できるのに、スペースをあまりとらずに設置できるとか、静音ファンで冷却に問題はなく、とても静かという声がたくさんありました。
悪い評価では、2.5インチと3.5インチのネジの種類が違う。など、HDDの稼働ランプが見づらいといった声がありました。
インチごとにねじが違うのは少し使いにくい部分かもしれませんが、ここまで大きなタワーケースを使用するなら3.5インチの使用が主流になると思います。
それでも個別に保管しておく必要がありますね。
TerraMaster D5-300 3.5/2.5インチRaid
TerraMaster D5-300 3.5/2.5インチRaidの仕様・製品情報
サイズ | 13.6×22.5×22.7cm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ、3.5インチ |
収納可能数 | 5台/最大16TB×5 |
TerraMaster D5-300 3.5/2.5インチRaidのおすすめポイント3つ
- RAID5対応
- 大型ファン
- パフォーマンス重視
TerraMaster D5-300 3.5/2.5インチRaidのレビューと評価
良い評価では、半年経っても安定稼働しているや、静音性もあり、熱が帯びていないことからしっかりと排熱されていう声や、RAID0/1/シングルでも問題無くできているといった声が多く見受けられました。
悪い評価では、接続が不安定・付属品が無かったといった声がありました。
接続が不安定の原因は、線の不具合が多いらしく、問い合わせをすると、しっかりとサポートしてもらえるとのことでした。
不具合はどうしても避けられないことではありますが、サポートがしっかりしていると安心して購入することができます。
玄人志向 HDDケース(マットブラック)
玄人志向 HDDケース(マットブラック)の仕様・製品情報
サイズ | 19.6×3.1×11.3cm |
対応規格 | SATA/IDE HDD |
対応サイズ | 3.5インチ |
収納可能数 | 1台/最大4TB |
玄人志向 HDDケース(マットブラック)のおすすめポイント3つ
- IDE対応
- 電源連動機能
- 有名ブランド
玄人志向 HDDケース(マットブラック)のレビューと評価
良い評価として、壊れたパソコンのHDDからデータ抜きとめ購入し、問題なく抜き出せることができた。簡易的にテレビを録画するのに使用できて問題なく使用出来ています。といった声が多くありました。
悪い評価では、動くけど、IDEが認識しなかったといった声がありました。
IDEの認識がしないというのは、もしかしたらHDDが故障している可能性もあるかもしれませんね。
ただ、どちらにせよしっかりと返品対応してくれるので心配する必要はありません。
IDEが利用できるHDDケースは少なくなってきていますので、いざというとき重宝しそうです。
【クレードルタイプ】HDDケース人気おすすめ5選!
センチュリー SATA HDD/SSD専用クレードル USB3.0接続
センチュリー SATA HDD/SSD専用クレードル USB3.0接続の仕様・製品情報
サイズ | 9.4×13.4×6.8cm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ、3.5インチ |
収納可能数 | 1台/最大6TB |
センチュリー SATA HDD/SSD専用クレードル USB3.0接続のおすすめポイント3つ
- 国産メーカー
- マニュアル完備
- シンプルな見た目
センチュリー SATA HDD/SSD専用クレードル USB3.0接続のレビューと評価
良い評価では、激安商品とはいかないが、マニュアルに図解入りで解説してくれるので、ちゃんと手順通りやれば、間違えることがない。一発で認識して速度も申し分無いという声が多かったです。
悪い評価では、正常に利用できるものの若干ぐらつきがあるとか、むき出しなので回路側にカバーが欲しいといった声もありました。
この商品は低評価が非常に少ない商品です。むき出し部分をカバーで覆いたいならケースタイプがいいかもしれません。
ORICO USB3.0
ORICO USB3.0の仕様・製品情報
サイズ | 13.2×11.5×6.6cm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ、3.5インチ |
収納可能数 | 2台/最大10TB×2 |
ORICO USB3.0のおすすめポイント3つ
- 古いパソコンにも接続可能
- クローン機能有
- 簡単仕様
ORICO USB3.0のレビューと評価
良い評価では、カセットの用量で抜き差しできるので非常に簡単に着脱が可能で、HDD毎に格納ジャンルが解れているものには最適で、いろいろなOSで試したがすべて使用できたという声がありました。
悪い評価では、ACアダプターが国外仕様のものが届いた。説明書が英語でわかりにくいといった声がありました。
使用方法がわからない場合は、別で調べなければいけないのは手間ですが、簡易操作でできるものが多い為、標準的に使用するなら問題ありません。
MARSHAL MAL-4935SBKU3
MARSHAL MAL-4935SBKU3の仕様・製品情報
サイズ | 13.7×13.5×6.8cm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ、3.5インチ |
収納可能数 | 1台/最大10TB×1 |
MARSHAL MAL-4935SBKU3のおすすめポイント3つ
- ECOモード搭載
- PC電源連動機能搭載
- ドライバーインストール不要
MARSHAL MAL-4935SBKU3のレビューと評価
良い評価では、とにかく安くて値段以上に使い心地です。というように、コストパフォーマンスが高いという声が非常に多かったです。
悪い評価では、PS4では省電力機能が悪さをして運用が難しいといった声や、データ通信中に通信不良になることがあるといった声がありました。
クレードルはカセットのように簡単着脱できるメリットとは反対に不安定といったデメリットもありますので、長時間使用したり振動を与えるような場所に設置をしなければしっかりと動作してくれるはずです。
Salcar USB3.0 2.5/3.5型 SATA HDD/SSDスタンド
Salcar USB3.0 2.5/3.5型 SATA HDD/SSDスタンドの仕様・製品情報
サイズ | 13.8×12.2×7.2cm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ、3.5インチ |
収納可能数 | 2台/最大8TB×2 |
Salcar USB3.0 2.5/3.5型 SATA HDD/SSDスタンドのおすすめポイント3つ
- PC無しで丸ごとコピー
- 放熱性の高いアルミ素材
- コピー進捗がランプでわかる
Salcar USB3.0 2.5/3.5型 SATA HDD/SSDスタンドのレビューと評価
良い評価では、Windows10でフリーズするのでクローンを作成したら見事、パソコンが直った。といった声がありました。
悪い評価では、ACアダプターの不良品が届いた。6TB×2で電源用量不足になった。といった声がありました。
どうしても初期不良はあるかもしれません。交換対応してくれるので、出会ってしまった場合は問い合わせをしてみましょう。
StarTech.com クレードル式SATA 3.0 HDD/SSDドッキングステーション
StarTech.com クレードル式SATA 3.0 HDD/SSDドッキングステーションの仕様・製品情報
サイズ | 18.5×11.7×21cm |
対応規格 | SATA HDD/SSD |
対応サイズ | 2.5インチ、3.5インチ |
収納可能数 | 1台/最大6TB×1 |
StarTech.com クレードル式SATA 3.0 HDD/SSDドッキングステーションのおすすめポイント3つ
- 高い互換性
- 冷却ファン搭載
- 最大速度6Gbps対応
StarTech.com クレードル式SATA 3.0 HDD/SSDドッキングステーションのレビューと評価
この商品はとても外国の方のレビューがとても多く、良い評価では古いHDDをフォーマットして使用すると新品同様の速度で使用することができました。
シンプルですぐ動作させることができるという声が多かったです。
悪い評価では、ファンの意味はなくジャンク品だという声がありました。
この商品は★4,5で81%を占有しており、ファンのおかげで適温に保てているという声もあるので、このような悪い評価はごく少数派です。
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