設計図1つで複雑な立体物でも簡単に作れてしまう3Dプリンターですが、家庭用に使用したいという方もいるはず。
そこでこの記事では人気おすすめの家庭用3Dプリンターや選び方、価格帯について解説していきます。
3Dプリンターの種類についても解説していくので、家庭用に3Dプリンターを購入しようとしている方はぜひ参考にしてみてください!
まずは3Dプリンターについて知ろう!
ここでは3Dプリンターの基本情報について解説していきます。
以下の項目に沿って解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
- 3Dプリンターとは?
- 家庭用3Dプリンターの価格帯
- 3D王リンターはこんな方におすすめ!
3Dプリンターとは?
今まで、プリンターといえば紙などの平面に2Dで印刷するものという認識が強かったのですが、10年近く前から構造物を3Dでプリントできるプリンターが発売されました。
3Dということで形は2Dのプリンターとだいぶ違っていて、立方体の箱状で、中に層状に構造物を印刷し、それを重ねていきます。
専用のアプリを入れなければなりませんが、印刷指示をUSBで接続したパソコンから出すことができるのは一緒で、手軽にプリントできます。
材質は樹脂が多い印象です。
最近は価格も下がってきて一般の方でも手が届く範囲になってきています。
家庭用3Dプリンターの価格帯
3Dプリンターの価格が下がってきたといっても、やはり一般のプリンターよりは高め。
安いものでも3~5万円、高いと10万円近くを予算と考えると良さそうです。
値段を決める要因として、プリント対応しているサイズ、また構造物の原材料、プリントタイプによって、どれくらい精巧に作れるかが大きな決め手となるでしょう。
また、ブランドによっても価格がだいぶ異なります。
この記事の「3Dプリンターの選び方」でそれぞれについて詳しく説明していくので確認してみてください。
3Dプリンターはこんな方におすすめ!
3Dプリンターがおすすめなのは、自作でキーホルダーやフィギュアなどを作りたい方。
プリンターを扱うにはグラフィックデザインの技術が必要ですが、それさえ慣れてしまえばあとは材料を購入するだけでプリントすることができます。
慣れてきたらスマホケースや部品を自作する方もいるようです。
子どもがいる家庭では、子どもと一緒に使用することで知育にも役立ちますし、オリジナル作品を作ることで思い出にもなることでしょう。
3Dプリンターの選び方
ここでは家庭用3Dプリンターの選び方を解説していきます。
家庭用3Dプリンターを購入しようとしている方はぜひ参考にしてみてください。
- タイプで選ぼう!
- 使用する材料で選ぼう!
- 使いやすさで選ぼう!
- 造形サイズも考慮して選ぼう!
タイプで選ぼう!
ここでは3Dプリンターのタイプを紹介してきます。
3Dプリンターは大きく分けて5つありますが、ここでは家庭用3Dプリンターとして使用される、以下のタイプについて解説していきます。
- 熱溶解積層方式
- 光造形方式
熱溶解積層方式
溶解物積層法ともいい、熱可塑性樹脂を溶かして細いノズルから絞り出し、一層ずつ重ねていくことで成形する方法です。
3Dプリンターでは比較的古くから使われるようになった方法で、現在は特許が切れているので安価に行うことができます。
ただ、一層積み上げるごとに下の層を冷やして硬化させないといけないため出来上がるには時間がかかります。
また、どうしても表面が荒くなってしまう(段差ができてしまう)ので精巧なデザインには向きません。
光造形方式
日本の工業製品で最も普及している方式です。
熱溶解積層方式との違いは樹脂の種類です。
こちらは樹脂を一層ずつ重ねるのは同じなのですが、重ねたのちUV光線を当てて硬化させるので硬化速度が速いことと、より微細な構造も作ることができるのが利点です。
しかし、その分高価であること、太陽光によって硬化が徐々に進み、脆くなりやすいので日が当たるところに置くのには向きません。
また、表面をきれいにするのに成形後アルコールや有機溶剤で洗浄する必要があります。
使用する材料で選ぼう!
硬化の方法が異なるということは、その分プリンターによって使用する材料も異なります。
先に紹介した熱溶解積層方式ではABS樹脂やPLA樹脂など、一般的にプラスチックとして普及しているものを使用するので、比較的安価に手に入れることができ、初心者でも手が届きやすいと言えるでしょう。
そのほか、光硬化樹脂(エポキシ樹脂、レジンのようなもの)、石膏粉末、金属粉末を使用するタイプもあり、それぞれ耐久性や仕上がりが異なります。
使いやすさで選ぼう!
まだまだ家庭で3Dプリンターを使用している方はそれほど多くありませんが、その中でも初めて使用する方におすすめなのはやはり熱溶解積層方式と光造形方式でしょう。
どちらも古くからある方法で、個人にも普及している方式です。
前者は安価で行えて、いろいろ作って試したい方におすすめ。
後者は高価ですが、仕上がりを求め、最も使用者が多い方式を選択したい方におすすめ。
材料も安全で、危険な光線(レーザーなど)を使用しないので専門技術がない人でも使いやすいです。
造形サイズも考慮して選ぼう!
工業用の大きいものだと、最大造形サイズが1,000mmを超えるものも売られるようになってきていますが、家庭用で使うなら大きいものでも150mm以下のものが多め。
造形サイズが大きいと製作物の幅が広がるので良いですが、その分プリントに時間がかかること、また歪みが大きくなってしまうことがあるので、初心者のうちはあまり大きくないサイズのもので十分でしょう。
慣れてきて、高価なものにもチャレンジしてみたいという方は、家庭用でも最大200mmといった製品も販売されています。
家庭用3Dプリンター人気おすすめ10選!
ELEGOO MARS UV
ELEGOO MARS UVのおすすめポイント3つ
- 光造形式
- レジンを節約する機能
- 静かな印刷音
ELEGOO MARS UVのレビューと評価
最初に紹介するこちらの3Dプリンターは、光造形式で、レジンを使用して硬化することができます。
印刷物は断層がほぼ見えないほどの細かな作りで、曲線も滑らかに印刷することができます。
設定を特にいじらなくても初期設定のままZ軸の調整も簡単。
すぐ使い始めることができるので、初めて使用する方にもおすすめできる商品です。
Snapmaker 3 in 1
Snapmaker 3 in 1のおすすめポイント3つ
- セットアップが簡単
- プリント、彫刻、レーザー刻印モード
- Windows, Macに対応
Snapmaker 3 in 1のレビューと評価
こちらは少し高価ですが、3Dプリント、CNC彫刻、レーザー刻印のモードを選ぶことができる商品です。
それぞれのモードで、プラスチックはもちろん、皮革や木材にも用いることができます。
組み立て、セットアップも簡単なので、初心者でもすぐに可能。
小型なので、造形サイズは限られていますが、その分持ち運ぶこともできます。
ANYCUBIC MEGA-S
ANYCUBIC MEGA-Sのおすすめポイント3つ
- 最大造形サイズ200mm以上
- 停電時も印刷続行可能
- 熱溶解積層方式
ANYCUBIC MEGA-Sのレビューと評価
こちらは逆に、大型で、最大造形サイズが200mm立方です。
また、プリンター自体も金属でできているので、耐久性もあり長く使い続けられます。
またこちらは海外製の商品ですが、日本語版マニュアルもついているのでセットアップもしやすいです。
接続できる外部メディアはSDカードのみですが、値段の割にも精度が高くコスパの良い商品と言えるでしょう。
XYZプリンティング 3FM3WXJP01F
XYZプリンティング 3FM3WXJP01Fのおすすめポイント3つ
- 国内トップシェア
- 組み立て済みの完成品
- Wi-Fi接続に対応
XYZプリンティング 3FM3WXJP01Fのレビューと評価
こちらの会社、XYZプリンティングは家庭用3Dプリンターの中でもトップシェアを誇りその中でも人気モデルとなっています。
押出し式の積層制度も0.1mm幅なので、側面はそれほどざらざらした感じはありませんが、平べったいものは少し苦手というレビューも。
サポートは公式の動画もありますので、説明書と共にそちらも参考にすると良いようです。
HopeWant 3Dプリンター
HopeWant 3Dプリンターのおすすめポイント3つ
- 日本語マニュアル付き
- ヘッド安全カバーで子供も使える
- ヘッド昇温機能
HopeWant 3Dプリンターのレビューと評価
こちらは熱溶解積層方式ですが、立方体でしっかりした骨組みであること、ノズルヘッドに安全カバーがついているので子どもでも安心して使えることが特徴です。
値段もリーズナブルなので、知育に使うことも可能。
あらかじめ組み立ててあること、ノズルが詰まったときに自動で温めてリカバリーする機能がついていることで、初心者でも扱いやすいと言えるでしょう。
ANYCUBIC PHOTON
ANYCUBIC PHOTONのおすすめポイント3つ
- スマートタッチパネル付き
- レジンを無駄にしない設計
- 空気清浄システムが付属
ANYCUBIC PHOTONのレビューと評価
こちらは前カバーがついていて安全にも配慮された、小型のプリンターです。
光造形方式ですが、高価なレジンと一緒に購入すると割引になったり、レジンが無駄にならないよう回収できたりするので、ランニングコストにも配慮しています。
肉眼でも積層がわかりづらいのと、プリント製品のサポート跡も切削しやすいのが利点です。
とにかく精密な構造を求めている方におすすめ。
Kingroon 3Dプリンター
Kingroon 3Dプリンターのおすすめポイント3つ
- 金属フレームで耐久性あり
- 様々な素材に対応した熱溶解積層方式
- シンプルな構造で初心者向き
Kingroon 3Dプリンターのレビューと評価
こちらのプリンターは、手作りのようなシンプルな構造なので、初心者でも扱いやすいと言えるでしょう。
PLA以外にも、TPUやABSなど熱溶解積層方式ではよく使われる材質に対応しています。
組み立ても簡単です。
ファンの音も少し大きいと感じることはありますが気になるほどではなく、アパートでも使用できる程度。
アマチュアで使用したい方なら、手が届きやすいと言えるでしょう。
FLASH FORGE Finder
FLASH FORGE Finderのおすすめポイント3つ
- 日本語対応のタッチパネル
- ケーブルが隠れていて安全設計
- 専用ソフトのダウンロード可能
FLASH FORGE Finderのレビューと評価
こちらの製品は、ケーブルやノズルなどが剥き出しにならず、安全に配慮したデザインとなっています。
プリンター上部についているタッチパネルは、 フィラメント交換、プリント、XYZ軸の移動、Wi-Fi・有線接続への切り替えなどの操作を簡単に行うことができます。
会社のwebページやTwitterアカウントなど、随時最新の情報を提供してくれるのでそちらもチェックしてみてください。
Sparkmaker 3Dプリンター
Sparkmaker 3Dプリンターのおすすめポイント3つ
- 小型の光造形式
- マスクや手袋など必要なものが全て入っている
- Z軸の厚さが20ミクロン
Sparkmaker 3Dプリンターのレビューと評価
こちらの商品は、光造形式のプリンターとしては小型で、円柱型をしており完全に印刷中は部品にさわれないようになっています。
また、梱包キットに組み立て部品や説明書以外にも工具や防具などを同包しているのが利点です(レジンは別に購入する必要があります)。
Z軸(高さ)方向はわずか20ミクロンごとの断層なので、ほぼ積層間の凸凹を感じることがありません。
QIDITECH X-Smart
QIDITECH X-Smartのおすすめポイント3つ
- カバーが磁石式なので、取り外しが簡単
- 振動によるズレもない
- サポート体制が良い
QIDITECH X-Smartのレビューと評価
最後に紹介するのは、本体重量が22kgもあり少し大型のこちらの製品です。
どっしりしていますが、その分フレームやカバーも頑丈で振動も起こりにくいのが利点。
シンプルなものでうまく行かなかった方や、熱溶解積層方式でもずれずに製作できるものを探している方におすすめです。
トラブル時の対応は24時間いないと謳っていますが概ね評価は良いのも安心できるでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
おすすめの家庭用3Dプリンター10選や価格帯、選び方を解説していきました。
家庭用3Dプリンターの種類についても解説したので、ぜひこの記事を参考に自分に合った家庭用3Dプリンターを見つけてみてください。
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