高級スピーカーと格安スピーカーの違い
高級スピーカーと格安スピーカーの違いは主に、「音質」「臨場感」「機能性」の3つです。
音質の違いは、値段が高いだけのこともあり、音の粒の細かさ、奥行き、表現力、解像度など全てにおいて高級スピーカーの方が圧倒的に優れています。
臨場感の違いは、格安スピーカーでは決して再現することのできない臨場感を高級スピーカーでは楽しめます。
映画などを観た際に、格安スピーカーの場合だと「なんとなく右から左に音が流れていったな」と感じるのに対して高級スピーカーの場合は、映像の中に入ったかと思わせるほどはっきりと音が右から左に流れていくのを感じられます。
機能性の違いは、高級スピーカーの場合、音質が良くなる「Hi•Res AUDEO」や臨場感が上がる「Dolby ATMOS」など格安スピーカーにはない様々な機能に対応しています。
高級スピーカーの特徴
高級スピーカーの特徴を3つ解説します。
- 映画館のような臨場感を楽しむことができる
- 体験したことのないような高音質
- 便利機能がたくさんある
映画館のような臨場感を楽しむことができる
初めて映画館で映画を観たときには、臨場感に驚きを隠せなかった方も多いことでしょう。高級スピーカーは、その映画館なみの驚きが自宅で体験できます。自宅のテレビでアニメや映画、ドラマなどを見ているときに、今までのテレビの音とは比べ物にならないほどの臨場感が味わえます。
体験したことのないような高音質
高級スピーカーになると、スマートフォンやテレビでは感じられなかったアーティストの息づかいや、演奏している各楽器それぞれの音など、とても細かいところまで聞きとることができます。
便利機能がたくさんある
主な機能として、Hi•Res AUDIO対応で高音質になり、Dolby ATMOS対応で臨場感があがるなどの機能があります。
またその他にも、BluetoothやApple AirPlay、Miracastなどの機能によりスマートフォンやタブレットなどと簡単に接続することもできます。さらに、4KパススルーやeARCに対応している機種もあります。
4Kパススルーとは、ブルーレイプレイヤーなどをテレビに接続して映像と音を取り込み、更にテレビからスピーカーに接続すると音が圧縮されるので音質の低下に繋がります。4Kパススルーは、この一連の流れで起きた音質の低下を防ぐ機能です。4Kパススルーに対応していると、ブルーレイプレイヤーなど音声のみを直接スピーカーに取り込めるので、より質の良い音を堪能できます。
eARCとは、テレビなどからスピーカーにHDMIケーブルで繋ぐ端子のことで、高品位の音声データを伝送できます。
4Kパススルーと同様に、音の劣化を防ぎより良い音を表現するための機能です。
高級スピーカーのおすすめメーカー
ここでは、高級スピーカーのおすすめメーカー3つと特徴や評価を解説します。
- SONY
- ONKYO
- SONOS
SONY
SONYは、1946年に創業された日本の総合電機メーカーです。
日本でもトップクラスの電機メーカーなので他社よりも安心感があり、品質の良さが多くの人々に評価されています。
SONY独自の技術に、音声フォーマット「360 Reality Audio」というものがあり、立体で包み込まれるような音の体験ができ、圧倒的な没入感を実現します。
SONY独自の技術を体験してみたい方や絶対的に安心できる製品を求めている方におすすめのメーカーです。
ONKYO
ONKYOは、日本の電気音響社として1946年に創業された日本が誇る音響ブランドです。
ONKYOのスピーカーは音質の良さに評価があり、長年の技術で磨かれた高品質なサウンドを楽しめます。
創業時から音質を追求し続けており、スピーカーの音質に関わる振動板やボイスコイルなどの主要部品は、素材調達から完成まですべてONKYOの社内で行っています。
創業時から追求し続けたこだわりのある音質を味わってみたい方におすすめのメーカーです。
SONOS
SONOSは、ワイヤレスサービスをつくることを望み2002年に創業されたアメリカの会社です。
ワイヤレスで接続できる製品を生産しているので、配線に困る心配がありません。
また、スマートフォンやタブレットのアプリを使って他のメーカーよりも簡単、安定にスピーカーと接続することが可能です。
簡単にワイヤレスでサラウンドスピーカーを楽しみたい人におすすめのメーカーです。
高級スピーカーの選び方
ここでは、高級スピーカーの選び方を以下の3つのポイントから解説します。
- 無線モデルか有線モデルか
- 接続方法
- 機能性
無線モデルか有線モデルか
結論から言うと無線モデルを強くおすすめします。
理由はサラウンド環境をつくる際に重要になってくるのが、線の配置になるからです。
有線の場合、基本的にはアンプからすべてのスピーカーを線で繋げることが必要なので、大量の線の配置に困る場合があります。きちんと配線するにはかなりの時間と技術が必要になり、1度設置してしまうと移動するのがかなり困難になります。
一方無線の場合、アンプからの配線がなく基本的には電源ケーブルのみなので、配線をあまり気にせずに簡単に設置することができます。
接続方法
結論から言うと、eARCとAirplayに対応しているものをおすすめします。
接続方法はいろいろ種類がありますが、今回は便利な接続方法を紹介していきます。
1つ目は、eARCもしくは、ARCに対応しているかどうかです。
eARCとは高品位音声フォーマットに対応した伝送技術で音の劣化を防いでくれます。
eARCやARCは、アンプもしくは主になるスピーカーとHDMI1本でテレビやプロジェクターに接続できるのでとても便利です。
2つ目は、Bluetooth、Wi-Fi(Airplayなど)に対応しているかどうかです。
このどちらかに対応していれば、スマートフォンやタブレットなどと簡単にワイヤレスで接続することができます。
eARCやAirplay、Bluetoothに対応しているものだと、とても快適にスピーカーを使用することができます。
機能性
機能性については、Hi•Res AUDIOとDolby Atmosがついているものをおすすめします。
1つ目は、Hi•Res AUDIO、Hi•Res AUDIO WIRELESSという機能の紹介です。
Hi•Re(ハイレゾ)とは、CDを超える高音質を楽しめることです。
ハイレゾワイヤレスとは、CDを超える高音質をワイヤレスで楽しめることです。
この規格に対応している機種はより良い音で音楽や映画を楽しむことができます。
2つ目は、Dolby Atmosという機能です。
Dolby Atmosは、映像に合わせてサウンドが縦横無尽に移動する立体音響技術のことです。Dolby Atmos対応スピーカーを使用することで、より臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。
高級スピーカーのおすすめ3選
ここからは、おすすめの高級スピーカーを3つ紹介していきます。
SONY HT-A9
ソニー ホームシアターシステム HT-A9 Dolby Atmos DTS:X ハイレゾ 8KHDR HDMI付属 Bluetooth 対応
SONY HT-A9の仕様・製品情報
メーカー | SONY |
---|---|
スピーカー数 | 4 |
チャンネル数 | 最大12ch |
接続 | コントローラーボックスのみテレビと繋げる。各スピーカーはワイヤレスで接続される |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
付属品 | ワイヤレスリモコン、HDMIケーブル(8K/4K 120対応、1.5m)、テレビセンタースピーカーモードケーブル(2m)、単4乾電池×2、ACコード×5、ACアダプター |
SONY HT-A9のおすすめポイント3つ
- ワイヤレスで接続できる
- 映画館なみの臨場感がたのしめる
- 機能が豊富
SONY HT-A9のレビューと評価
SONY HT-A9は、
本格的なホームシアターを組みたい
ワイヤレスで簡単にホームシアターを組みたい
映画をよく観る
ある程度の音量を出せる環境が整っている
という方におすすめです。
SONY HT-A9の大きな特徴を紹介します。
1つ目は、臨場感についてです。HT-A9ではこれまでに体験したことのないような臨場感が味わえます。さらに、音量をあげることでより臨場感を味わうことができるので、ある程度音量を出せる環境が整っている方におすすめです。
2つ目は、設置が大変な配線作業を省けるワイヤレス接続が可能なので、掃除や模様替えの際は気軽にスピーカーを移動できます。配線作業がいまいち苦手な方や、よく模様替えをする方、掃除の手間を極力省きたい方におすすめです。
3つ目は、Hi•Res AUDIO WIRELESS・Dolby Atmos・360 Spatial Sound Mappingなどの、高音質や臨場感をアップさせる機能が多く搭載されています。
SONY HT-A7000
次に紹介するおすすめの高級スピーカーは、SONY の「HT-A9」です。
SONY HT-A9の仕様・製品情報
メーカー | SONY |
---|---|
スピーカー数 | フルレンジスピーカー×5、ウーファー×2、ビームトゥイーター×2上向きスピーカー×2 |
チャンネル数 | 7.1.2ch |
接続 | テレビとHDMIケーブルか光デジタルケーブルで接続する |
Bluetoothバージョン/td>5.0 | |
付属品 | リモコン、テレビセンタースピーカーモードケーブル、HDMIケーブル、A Cコード、壁掛け用ブラケット、壁掛けガイド、製品登録カード、保証証、クイックセットアップガイド、取扱説明書 |
SONY HT-A7000のおすすめポイント3つ
- ワイヤレスで接続できる
- 7.1.2chでスピーカーの数が多い
- 簡単な設置で上方向の音響が再現可能
SONY HT-A7000のレビューと評価
SONY HT-A7000は、
サウンドバー1本なので置き場所をあまり考えなくて良い
ワイヤレスで簡単にホームシアターを組みたい
映画をよく観る
という方におすすめです。
SONY HT-A7000は、音質・デザイン共にこだわりのある高級スピーカーです。
天板の平面ガラス部分に厚めのガラスを採用することで振動を抑えたり、イネーブルドスピーカーの音の特性を引き出すためにクロス素材を採用しているので、音・デザイン共に満足感のある高級スピーカーです。
※イネーブルドスピーカーとは、家庭の天井の反射を利用して高さ方向の音を付加することで3次元音場を作り出すスピーカーのことです。
イネーブルドスピーカーは、簡単な設置で上方向の音響が再現できるので、賃貸などで天井にスピーカーを設置できない方におすすめです。
また、T-A7000をリアスピーカーやサブウーファーと接続すると他のスピーカーよりも臨場感があります。
HT-A7000本体のみで満足ができた場合、サウンドバー1本のみの設置で良いので、置き場所に困りません。
SonosArc
次に紹介するのはSONOSの「Sonos Arc」です。
Sonos Arcの仕様・製品情報
メーカー | SONOS |
---|---|
スピーカー数 | 11 |
チャンネル数 | 5.1ch |
接続 | テレビとHDMI(eARC,ARC)や光オーディオアダプターで接続することができます。 |
Bluetoothバージョン/td>Bluetoothには対応していません | |
付属品 | 電源ケーブル(2m)、HDMIケーブル(1.5m)、光オーディオアダプター、リリースノート・製品ガイド |
商品名のおすすめポイント3つ
- Dolby Atmosによる空間表現
- 簡単な接続
- スタイリッシュなデザイン
Sonos Arcのレビューと評価
Sonos Arcは、ここまでに紹介してきたスピーカーとは違い1本のバータイプのスピーカーなので、スタイリッシュなデザインが好きな人におすすめです。
また、本格的なサラウンド体験ができるので、サラウンドを楽しみたい方にもおすすめです。
Sonos Arcを購入した後に、リアスピーカーやサブウーファーの追加が購入できます。
Sonos Arcを買って少し物足りないと感じたときに、リアスピーカーや低音をプラスしてくれるサブウーファーをカスタマイズできます。
リアスピーカーとは、左右後方に1台ずつ設置するスピーカーのことです。
サブウーファーとは、低音に特化したスピーカーで100Hz以下の音を担当します。
また、スマホアプリを使用し、簡単にセットアップやスピーカー同士の連携ができるので便利です。
Sonos Arc単体では約10万円で購入できるので少し頑張れば手が出せる価格ですが、リアスピーカーやサブウーファーを買い足していくと20万円を超える場合があるので、そちらも考慮した上で検討してみてはいかがでしょうか。
ライターあとがき
今回の記事では、高級スピーカーの特徴や、選び方などを紹介しました。
高級スピーカーを選ぶ際のポイントは、
ワイヤレスで接続できること
映画館なみの臨場感を楽しめること
高音質技術や立体音響技術がついていること
です。
どれもスピーカーのスペックとして欠かせないものになっています。
高級スピーカーを購入しようと考えている方は、この記事を参考にして自分に合ったスピーカーを探してみてください。
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